髪の毛が太くて量も多いと、よくアホ毛がツンツンしたり、バサバサでまとまらなかったりしますよね。私も、30代前半ぐらいまでずっと、そんな髪の毛が悩みの種でした。
でも今は、髪の毛に一手間加えることで、アホ毛や髪のパサつきもそこまで気にならなくなりました!「天使の輪」と呼ばれる髪の毛のツヤも健在です。
髪の毛のケアは、内側からのケアと、外側からのケアの両方が大事なのですが、今回は、私が実際に試して効果のあった、つや髪になるための「外側からのヘアケア方法」をご紹介します。
髪の毛のツヤの秘訣はキューティクル
髪の毛というのは、どのような構造になっているかご存知でしょうか?
髪の毛は主に3つの部位から成り立っていて、中心にメデュラ、そのまわりにコルテックス、そして一番外側にキューティクルがあります。キューティクルは、髪の水分を保持したり、髪の内部組織を守ったりするバリア機能としての役割があり、通常はうろこのように引き締まっています。
この引き締まったキューティクルから反射した光が、髪のツヤの正体です。
1枚1枚のキューティクルがキレイに整列していると、手触りもよくツヤも出ますが、紫外線やドライヤーの熱、タオルドライするときの摩擦などで毛羽立ったり傷ついたりしていると、指通りが悪かったり、絡みやすく光も反射しません。なので、髪にツヤを出すためには、毎日のケアでキューティクルを整える事が大切になってきます。
キューティクルを整える方法
1.シャンプーはよく泡立てて頭皮を丁寧に洗う
シャンプー剤を直接髪や頭皮につけてゴシゴシ洗うと、刺激が強すぎたり、泡立てる際に余計な力がかかり、摩擦が生じてキューティクルが傷んでしまいます。必ず手のひらで充分に泡立ててから、優しく洗いましょう。
<キューティクルを守るためのシャンプー方法>
- シャンプー前に軽くブラッシングして、髪のもつれをとく
- ぬるま湯で予洗いして、髪に付着した汚れを落とす
- 適量のシャンプーを、手のひらでよく泡立てて優しく洗う
- 洗い残しがないよう、十分にすすぐ
・摩擦を防ぐために、ブラッシングは毛先から優しく行う
・洗うときは、頭皮を指の腹で優しく揉み込むように洗う
2.ドライヤーの前にしっかりタオルドライし、髪を保湿する
タオルドライで時間短縮
ドライヤーの熱は、髪の毛に負担を与えるため、ドライヤーを使う時間を長くしすぎないことが大切です。ドライヤー前には、タオルでしっかりと髪の毛の水分をふき取りましょう。水分をよく吸い取るタオルを利用するのも効果的です(私は今治製の吸水タオルを愛用しています)。
タオルドライが十分にできていれば、ドライヤーによる熱のダメージを最小限に抑えることができます。
タオルドライ後は、髪を保護するためにも、ドライヤーで乾かす前にヘアオイルやミルクを使いましょう。それでもパサつきが気になるときは、ドライヤーの途中に少量のヘアオイルやミルクを重ね付けすると、まとまりやすくなります。この一手間で、仕上がりがかなり違いますので、ぜひ試してみてください!!
<ヘアオイル・ミルクのつけ方>
- タオルを押し当てながら、髪と頭皮の水分をしっかり取る
- 適量のオイルやミルクを手に取り、両手を擦り合わせて均一に伸ばす
- 手ぐしで撫でながら髪の表面になじませた後、ドライヤーで乾かす
- 80%ほど乾いたら、髪の毛先を中心にオイルやミルクを少量重ねづけする
- 再度ドライヤーで乾かし、最後は冷風でキューティクルを引き締める
・ヘアオイルを手のひらでなじませて温めてから塗布すると、浸透しやすい
・傷みやすい髪の毛先を中心になじませる
<ヘアオイル・ミルクの適量>
オイル | ミルク | |
ショートヘア | 1〜2滴 | 1プッシュ |
ミディアムヘア | 2〜3滴 | 2プッシュ |
ロングヘア | 3〜4滴 | 3プッシュ |
ドライヤーの途中で重ね付けする場合は、これより少なくても大丈夫です。
3.ドライヤーは髪の根元から乾かす
ドライヤーは根元から毛先へ
ドライヤーをかける際は、乾きにくい頭皮近くの髪から乾きやすい毛先の順番に乾かしましょう。
この時の温度は、「強温風モード」を使用します。
ドライヤーの熱風は、至近距離であてると髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまいますが、10cm以上離して使うと熱が適度に逃げるので、ダメージを防ぐことができます。
また、髪を乾かすときのコツは、ドライヤーを持っていない側の手指を使って、内側から髪の毛を持ち上げ、ドライヤーを動かしながらかけると、全体に風が届きやすくなります。
「強温風」だと熱すぎて根元までしっかり乾かせない!という方は、スカルプモード付きのドライヤーを使うのもおすすめです。
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熱風で8割程度乾いたら、「弱温風モード」でドライヤーの風を上から当てつつ、髪の毛は下方向に引っぱりながら乾かすと、より毛の流れが整います。
最後は冷風でブローして仕上げましょう。
冷風によってキューティクルが閉じて髪にツヤがうまれ、髪のまとまりがよくなります。
<髪の乾かし方>
- 髪を指でかき分けて髪の根元から乾かす
- 根元がある程度乾いたら、毛先に向かってドライヤーを当て、全体を乾かす
- 髪が8割程度乾いたら、上から下に向けて弱温風をあてる
- 最後に冷風で仕上げる
・手指を動かして髪をかき分けながら、風の通り道を作る
・ドライヤーを下から上に当てるとキューティクルが毛羽立つので、必ず上から下に当てる
ドライヤーを正しく使うことで、キューティクルが整って髪にツヤが生まれます。ドライヤーと髪との距離や、風を当てる方向、ドライヤーの温度に気をつけてみてください。
4.ブラッシング時の静電気を予防する
「髪のお手入れ」に欠かせないのがブラッシングです。ヘアブラシで丁寧にブラッシングすると、髪のキューティクルが整ってツヤが出たり、まとまりやすい髪に導くことができます。
ただ、ブラッシングをする際に気をつけたいのが、静電気です。
静電気が発生すると、髪の毛の表面にあるキューティクルが剥がれ、髪の内側に含まれている水分が流れ出てしまいます。水分を失った髪の毛はパサパサになり、だんだん髪がまとまらなくなってくるのです。
さらにひどい静電気は抜け毛を引き起こすこともあります。
パチっと放電するぐらいの大きな静電気が起きるのは、プラスチック製のブラシの場合が多く、天然素材である猪毛や豚毛のヘアブラシは、静電気の発生が少ないです。
このため、静電気を防ぐには、猪毛・豚毛ブラシが優れています。天然毛のブラシはコシがあって、使い始めはちょっと痛いぐらいですが、頭皮までしっかり届くため、頭皮を適度に刺激することができ、マッサージ効果も期待できます。
5.帽子や日傘で紫外線を避ける
髪のキューティクル表面は脂質(18-MEA)で覆われていますが、太陽光を強く浴びると、紫外線でその脂質が損なわれ、キューティクルがダメージを受けやすくなります。髪の毛の主な成分である「ケラチン」というタンパク質も壊れて、キューティクル層間の結びつきが弱まり剥がれやすくなります。
キューティクルが剥がれ落ちると、内部の水分やタンパク質が流出して空洞が増え、ツヤやコシがなくなったりゴワついたりして、髪の毛の持つしなやかさが低下します。紫外線は髪の内部にあるメラニンを分解するため、黒髪の場合は髪の色が褪せて赤茶けたような色になってしまいます。
髪は、肌に比べて修復能力が劣るため、一度ダメージを負ってしまうとなかなか元には戻りません。
美髪を保つためには、帽子をかぶったり日傘をさしたりして、日頃から紫外線対策を心がけることが重要です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、キューティクルを整えてツヤツヤの黒髪を手に入れる方法をご紹介しました。
色々と気をつけなければいけないことはありますが、習慣になってしまえば、特別に意識しなくても自然とできるようになります。
明日の美髪のために、ぜひできることから始めてみてくださいね。